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2019年7月18日
日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社


金融・決済分野のソフトウェア製品・サービスを提供する
スリランカのインターブロックス社を買収
現金・非現金取引に対応したペイメントチャネルソリューションのグローバル展開を加速


日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社(代表取締役 取締役社長:八木鉄也/以下、日立オムロンターミナルソリューションズ)は、このたび、金融機関や小売・流通など向けに決済関連の各種ソフトウェア製品やサービスを提供するInterblocks Limited(本社:スリランカ民主社会主義共和国 コロンボ市、CEO & Managing Director:Dinesh Rodrigo(ディネシュ ロドリゴ)/以下、インターブロックス社)との間で、同社の発行済み全株式を取得し、完全子会社化することで合意しました。今後、本合意に基づき買収完了に向けて手続きを進めていきます。

両社は、2018年5月に、資本・業務提携(*1)を締結し、サービスの展開や開発協力などパートナー関係を構築してきました。今回の買収により、日立オムロンターミナルソリューションズは、インターブロックス社が有する優れたソフトウェア群と製品開発力を生かしたペイメントサービス基盤の提供が可能となります。注力するインドや東南アジアをはじめとしたグローバル市場向けに、ATMや銀行窓口、モバイルバンキングやスマートフォン決済といった現金・非現金取引の両チャネルに幅広く対応したソリューションの展開を加速します。

*1
「金融・決済分野のソフトウェア製品・サービスを提供する スリランカのインターブロックス社と資本・業務提携」
https://www.hitachi-ch.co.jp/news/2018/201805-001.html

近年、世界各国の金融機関を取り巻く環境は急激に変化しています。キャッシュレス決済の拡大やスマートフォンなどモバイル端末の急速な普及により決済方法が多様化する中、新興国における決済インフラの整備に伴う決済取引が拡大するほか、FinTech企業によるさまざまな新サービスの提供が進むなど、金融機関は、これらの変化に迅速に対応することが求められています。


インターブロックス社は決済分野においてATMやPOS、モバイル端末などマルチチャネルに対応した幅広い製品ラインアップと高いソフトウェア開発力を強みとし、スリランカやフィリピンなどアジアを中心に事業を展開しています。インターブロックス社のペイメントサービス基盤は、取引データを中継・処理するためのスイッチングシステムを核とし、モバイルウォレットやOne to Oneマーケティング(*2)などマルチチャネルに対応した多様なソフトウェア群で構成された統合プラットフォームで、高い拡張性と優れた柔軟性を有しており、チャネルやデバイスを問わず、シームレスな決済取引を可能にします。また、コンポーネント指向(*3)で設計されたソフトウェアは、機能の拡張や変更など顧客ニーズへの対応が容易です。

*2
利用者の属性や行動履歴などのデータをもとに、個々のニーズに合わせた取引サービス。例えばATMでは、頻繁に利用する出金金額や取引ボタンを表示するサービスや、年齢、口座残高などに応じた広告表示などがある
*3
再利用可能な部品(コンポーネント)を組み合わせてシステムを効率的に設計・開発する技法

今回、インターブロックス社をグループ会社として迎えることで、従来のATMの販売・保守だけでなく、インターブロックス社のペイメントサービス基盤を核としたソリューション事業をグローバルで展開し、金融機関におけるサービスの強化や運用効率化などさまざまなニーズに応えていきます。

また、日立のインド子会社でATMやPOSの運用・保守サービス(*4)を提供するHitachi Payment Services Pvt. Ltd. (日立ペイメントサービス社)とも連携し、同社の豊富な技術・ノウハウを活用したソリューション事業のさらなる拡大を図るとともに、将来的には、決済データの分析・利活用による新たなサービスの創出などグループ一体となって取り組んでいきます。

*4
日立ペイメントサービス社の運用・保守サービスは、機器の調達から資産保有、設置、監視、保守までを包括的に提供している点が特長

日立オムロンターミナルソリューションズ
代表取締役 取締役社長 八木鉄也のコメント

このたび、インターブロックス社を日立オムロンターミナルソリューションズのグループ会社に迎えることになりました。昨年5月に業務提携契約を締結して以来、共同でペイメントチャネル向けソリューションを展開してきましたが、この1年の間に、具体的な引き合いが多く寄せられ、このソリューションに対する大きなニーズを確認できました。当社として、こうしたニーズを確実に捉え、ソリューション事業を拡大していくために、インターブロックス社を子会社化することを決定し、両社で合意しました。

日立オムロンターミナルソリューションズはATMなどの自動機で得たノウハウやコア技術をベースに、インターブロックス社のソフトウェアやソリューション、さらには日立ペイメントサービス社のサービスを組み合わせ、統合的なペイメント基盤を構築していきます。そして、これまでアジアを中心に築き上げた顧客基盤を活用し、現金・非現金に関わらずペイメントに関連するソリューションの開発・展開を図っていきます。


インターブロックス社CEO Dinesh Rodrigoのコメント

グローバル市場でプレゼンスと歴史ある日立オムロンターミナルソリューションズのグループの一員となり新たなステージに進むことをとても嬉しく思います。約1年という短い期間でパートナーシップをここまで進化させることができたのも、FinTechの未来に対し、統合された拡張性と柔軟性に優れたソリューションが不可欠であるというビジョンを互いに共有できた結果です。両社がもつ独自のノウハウと強みを合わせれば、成長著しいこの市場を牽引し、ビジョンを達成できると考えています。


インターブロックス社の概要

商号 インターブロックス社(英文表記:Interblocks Limited)
事業内容 金融・決済分野におけるソフトウェア製品の開発・販売、
および同社製品を活用した各種ソリューション・サービスの提供
本社 スリランカ コロンボ市
拠点 スリランカ、フィリピン
代表者 CEO&Managing Director : Dinesh Rodrigo (ディネシュ ロドリゴ)
設立時期 2000年8月
資本金 約1.5億スリランカルピー (2018年3月時点) [約1億円]
従業員数 約176名 (2018年12月時点)
Webサイト(英文) http://www.interblocks.com/


お問い合わせ先

本件に関するお問い合わせ先

https://www8.hitachi.co.jp/inquiry/hitachi-ch/general/jp/form.jsp


報道関係お問い合わせ先

日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社
経営企画室 経営企画部 [担当:二木、近藤、白石]
〒141-8576 東京都品川区大崎一丁目6番3号 大崎ニューシティ3号館
03-5719-6009 (ダイヤルイン)

以上

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