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2020年11月16日
日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社
紙幣に付着したウイルスを高速で除菌するソリューションを展開
新型コロナウイルスと類似の構造のウイルスの99%以上を不活化
日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社(代表取締役 取締役社長:八木 鉄也/以下、日立オムロンターミナルソリューションズ)は、このたび、銀行の現金センタや支店のバックヤード、大型商業施設などの紙幣を大量に扱う施設向けに、紙幣に付着した細菌やウイルスを除菌するソリューションを実現可能な「紙幣除菌装置」を開発しました。
本製品は、海外向けに続き(*)、本日から国内向けにも注文を受け付け、12月より提供を開始します。
紙幣除菌装置
新型コロナウイルスの感染拡大の中、重要な社会インフラである金融機関は継続的にサービスを維持するため、窓口や支店において様々な感染防止対策を実施されている一方、紙幣の除菌については膨大な量を扱うため除菌処理に時間がかかる他、セキュリティ面において保管や管理が厳格なため、効果的な対策が確立されていない状況です。
例えば、海外のある金融機関では、回収した紙幣に紫外線を照射した後、ウイルスの不活化のために一定期間保管した後、市場に再流通させています。紙幣を束のままの紙幣に紫外線を照射しているため、内側の紙幣には紫外線が届かず、全ての紙幣を除菌することは困難なため保管時間が必要となります。
今回日立オムロンターミナルソリューションズが開発した紙幣除菌装置は、最も除菌効果の高いとされる波長260nm付近の強力な紫外線(UV-C)を一枚一枚の紙幣両面へ照射することで、高い除菌効果を発揮します(特許出願済み)。また、
毎分1,000枚の高速除菌処理が可能です。
愛知医科大学・感染免疫学講座に籍を置き、ウイルス学を専門に研究している小松孝行准教授による検証実験でその効果が確認できました。
<愛知医科大学 准教授 小松孝行氏のコメント>
今回の検証により、紙幣に付着したパラインフルエンザウイルス(コロナウイルスと類似の構造を持つエンベロープウイルス)の99%以上が不活化したことが確認され、本製品が市場に流通する紙幣を介したウイルスによる感染リスクを下げる効果が期待できる有効な製品であると考えます。
除菌処理の仕組み(一枚一枚の紙幣に両面から強力な紫外線を照射しながら高速で搬送)
さらに、本製品の除菌ユニットは自社開発中の束巻きユニットとの組み合わせも可能で、幅広い仕分け用途にも導入できます。束巻きユニットと連結することで、除菌した紙幣を100枚単位で束を巻き、除菌済みであることを示す印字など紙幣の除菌処理に係る一連の運用を将来的に自動化することも可能になります。
日立オムロンターミナルソリューションズは、これまで培ってきた技術・ノウハウを活かした製品やソリューションを通じ、安心安全な社会の実現に貢献していきます。
日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社
トータル紙幣ソリューション事業推進本部 [担当:府内、西野]
〒141-8576 東京都品川区大崎一丁目6番3号 大崎ニューシティ3号館
Email:HOTS_info@hitachi-ch.com
お問い合わせフォーム:https://www8.hitachi.co.jp/inquiry/hitachi-ch/general/jp/form.jsp
日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社
経営企画室 経営企画部 [担当:二木、近藤、白石]
〒141-8576 東京都品川区大崎一丁目6番3号 大崎ニューシティ3号館
TEL:03-5719-6009 (ダイヤルイン)
以上