2026年8月21日#テクノロジー
日立チャネルソリューションズ株式会社は、このたび、愛知県の「ロボット未活用領域導入検証補助金」において、「資源循環型ATM向けユニット清掃工程のロボット自動化検証事業」が採択されたことをお知らせします。
本補助金制度は、愛知県がロボットの導入や普及を促進することを目的に、ロボットの活用が進んでいない領域(用途)において、その要因の一つとなっている技術面や費用対効果等の不透明さを解消するための事前検証を支援し、ロボット導入の促進を図るものです。
当社は、サーキュラーエコノミーの実現と環境負荷の低減に貢献するため、新規に製造するATMに、再生し品質を確保した使用済み部品・ユニットを搭載した資源循環モデル(資源循環型ATM)を、2024年から出荷し、多くの金融機関に採用されています。部品・ユニットの再利用にあたり、独自の選定基準を設け、回収した製品から部品を抜き取り、部品管理を行い、専用ラインで選別・診断して部品を仕分け、清掃、再組立、試験を実施し部品を再生するプロセスを構築しています。
回収した部品・ユニットの清掃工程では、劣化したクッション材(*)や堆積した埃などの除去作業を行いますが、粉塵や騒音を伴い、作業者への負担が大きいことから、人手を要さないロボットの導入が期待されています。一方で、劣化したクッション材は経年変化により、形状や付着状態が様々で、なかには脆く崩れやすくなっているものもあります。作業者は、クッション材の取り残しがないよう状態を確認しながら、再利用対象の部品・ユニット(以下、対象物)を傷つけないように細心の注意を払って除去作業を行っています。このように、作業者の経験や感覚による力加減が求められるため、ロボットによる自動化が難しい工程です。
本事業では、対象物に触れた際の力を検知・調整し、対象物を傷つけることなく付着物を取り除くことが可能な力覚制御技術を活用し、劣化したクッション材除去作業のロボット化の実現性を検証します。
当社は、本取り組みを通じて、ロボット技術の活用による作業品質、安全性、作業効率などを評価し、省人化や作業環境改善につながる技術を確立し、生産ラインへの適用をめざします。