ーセンシングー
カメラの撮影画像や映像データを読み込み、物体の特定やその状態などを認識する技術です。画像データをもとに、①対象となる物体は何であるかを判別する、②物体の状態を検知する、③人の動作を理解するなどの認識を行います。文字認識や顔の認証も含まれます。
当社では、窓口における事務手続きのセルフ化や現金・薬品等の搬送制御、ロボットの自動走行、異常発生時のアラートなどの処理に活用しています。
画像認識技術は日立製作所では1970年代から研究開発がスタートしました。当社においても、さまざまな業界や施設で利用される製品・サービスとして提供してきました。郵便区分機の番号読み取り、金融機関などの窓口や税公金収納対応ATMで利用される帳票読み取り、本人確認で利用する顔認証やバイタルチェック、警備や建設業界のロボットの自動走行などで活用しています。
金融機関では、行職員の事務効率化や利用者のセルフ化に対応した店舗やATMなどで画像認識技術が活躍しています。また、ATMの利用時に携帯電話の利用を検知し、注意喚起のアラートや取引の制御を行う特殊詐欺抑止対策を実現し、覗き見警告や不審行為の検知などの対策にも取り組み、利用者の安心感と安全性のさらなる向上を図っています。
最近では、ヘルスケア分野において、調剤薬局などで実施される錠剤監査をサポートする装置で、薬品種の識別でも利用しています。高速に搬送される錠剤を高精度カメラで一包単位で撮影し、錠剤の数、大きさ、色、刻印を読み取ります。AIを使った画像解析技術により高い精度で識別を行います。半透明で検出しにくい薬剤も、画像解析により検出の精度を向上させています。
画像認識技術を使い、携帯電話などの物体検出、人の姿勢などを検知
当社では、対象物である帳票や薬などに書かれた文字の認識、人の動作や状態の把握、障害物の検知に利用しています。
あらかじめ帳票の様式を登録せずに
項目ごとの情報を読み取ることが可能
マーカーレス・モーションキャプチャー技術で
人の姿勢や不審な行動を検知
回転搬送中に錠剤の種類、数を識別
錠剤の強調