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2018年10月19日
日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社
ATMでの特殊詐欺被害を抑制する、
AIを活用した画像検知ソリューションを提供開始
日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社(代表取締役社長:下條 哲司/以下、日立オムロンターミナルソリューションズ)は、このたび、ATMカメラの映像から利用者の状態を検知してATMでの特殊詐欺被害を抑制するソリューションを提供します。
本ソリューションは、AIを活用した画像検知によりATM取引などにおけるセキュリティ強化や利便性向上を実現するものです。具体的には、携帯電話の使用やマスク・サングラスの着用を画像検知する機能により、振り込め詐欺などの特殊詐欺被害を抑止します。
携帯電話使用検知機能は、利用者がATMで振込取引を行っている場合に、携帯電話で通話しながら操作している画像を検知すると、ATM画面に取引を中止する旨の注意喚起と詐欺に関する質問を表示し、それに対して入力された回答の内容によって取引を強制的に中断・終了などするものです。
また、マスク・サングラス着用検知機能は、特殊詐欺などで不正に入手した現金の出金抑止に寄与します。マスクやサングラスを着用して出金取引を行っている場合に、その画像を検知すると、顔面を覆うマスクやサングラスの取り外しを促す画面を表示し、取り外さない時は出金取引を強制的に中断・終了などを行います。
本ソリューションではAI技術とATM内蔵のカメラを利用しています。画像の解析処理にAI技術を用い、ディープラーニングにより高精度の画像検知を実現します。また、ATM内蔵のカメラを使用することにより、新たにカメラを設置するコストを省き、監視カメラではとらえることが困難な正面からの画像を検知することが可能です。それにより、特殊詐欺による振込だけでなく、不正に入手した現金の出金抑止にも対応できます。
さらに、携帯電話の使用、マスクやサングラスの着用だけでなく、金融機関の要望に合わせて画像検知する対象を追加でき、ソリューションの機能拡張も可能です。
振り込め詐欺の認知件数は架空請求や還付金詐欺など手口を変え多様化しながら、年々増加傾向にあります。そのため、金融機関ではこれまでも職員による利用者への注意喚起やシステムによる振込の制限など、さまざまな特殊詐欺、不正払戻しの防止の取り組みが行われています。今回提供するソリューションは、AI技術とATMカメラを使用した画像検知機能により、職員が現場で声掛けをするなど対応する必要がなく効果的な注意喚起が可能で、不正払戻しなどの出金にも対応することができるようになりました。
なお、愛知県警察が本日15時から渋川福祉センター(愛知県尾張旭市渋川町三丁目5番地7)で開催する「AI技術を活用したATMを使用する還付金等詐欺防止訓練」の啓発イベントに当社は協力し、ATMによるAIを活用した画像検知ソリューションのデモンストレーションを行います。
日立オムロンターミナルソリューションズは、今後AI技術を活用したセキュリティ強化に加え、金融機関のサービス向上、効率化ならびにATM利用者の利便性向上に貢献するさまざまなソリューション・サービスの提供を積極的に行っていきます。
一定の条件に当てはまる画像を検知した場合に警告画面が出現
https://www.hitachi-ch.co.jp/products/atm/index.html
日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社
国内事業部 ソリューション本部 ソリューション第2部[担当:川岡、島津]
〒141-8576 東京都品川区大崎一丁目6番3号 大崎ニューシティ3号館
日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社
経営企画室 経営企画部 [担当:二木、白石]
〒141-8576 東京都品川区大崎一丁目6番3号 大崎ニューシティ3号館
以上